C.C. Aegis Project. 02:仮面を見せましょう この作戦において、俺は制服のまま蜃気楼に乗り込んだ。 V.V.を欺き、油断させるため・・というのが一番の理由だが シャーリーの葬儀には出なかった。出ることができなかった。だから・・・嚮団の殲滅は、シャーリーへ哀悼の意を示す、俺なりの儀式でもあったのだ。 そんなことを、無意識に思っての行動だったのかもしれない。 しかし・・・ ( 制服姿だったことを後悔する破目になるとは、まったくの想定外だった。 『ゼロ』を見るC.C.の顔が、恐怖に固まっているのだ。 人を主人呼ばわりしたときよりも、無理やり蜃気楼に乗せたときよりも、実際に蜃気楼が動いたときよりも、怯えた表情をしている。 それはまるで、現実に存在しないものを根拠もなく怖がる幼子そのもので。 俺を魔物だとかその類だと思っているのか、と問い詰めたくなった。 右も左も分からない状態のC.C.を独り先に降ろすわけにもいかないと考え、定員を超えた蜃気楼の中で窮屈な思いをしながらゼロの衣装に着替えたというのに。 『・・・・・降りるぞ』 仕方なく一度仮面を脱いで告げれば、C.C.は困惑をあらわにしながらも素直に頷いた。 その、不安そうな瞳に、こちらの言葉が詰まる。 この仮面を用意したのはお前だろう、という愚痴は、かろうじて喉の奥に沈んでいった。 |