サイゴノナサケ




「君は私を殺す気かね?」


 頑丈な執務机が歪むくらいの書類を積み上げた私に向かって、貴方は言う。


「まさか、ご冗談を」


 尋常じゃない書類の量に私だって辟易してるのだから。
 別段サボっていたわけでもないのに溜まったこれらは中央から来たものだ。先の言葉は彼なりの冗談だと解っていても、気分がいいものではない。
 大体、なぜ私が彼に対して嫁をいびる姑みたいなことをしなくてはいけないのか。
 殺したいのであれば過労死なんて惨い死に方をさせたりせずに、即行地獄直行便に乗せてやる。


「ご安心ください。万が一の場合は鉛玉一発で楽にしてさしあげますから」


 せめて最期の最後くらいは・・痛みが伴わないように。

















fin.

















2007/8/ 6 up