とある皇子と魔女の物語 prologue




 むかし、むかし、       人が火を覚えるよりも、はるかむかし。


 金色の獅子が天から地上へと降り立ちました。
 そのとき地上を支配していたのは暗緑の蛇でした。


 英知に富み、勇気とやさしさに溢れた金色の獅子は、混沌とした地上を見て嘆きました。
 金色の獅子は暗緑の蛇に王を辞するよう求め、これを拒んだ暗緑の蛇と戦争をしました。


 金色の獅子は暗緑の蛇を破り、地上を楽園に変えました。


 やがて金色の獅子は神となり、天から地上を見守り続ける存在になりました。








 皇帝陛下は、金色の獅子の血を引く御方です。
 神力を操る陛下は、地上を治める正統な王なのです。




 一方、暗緑の蛇の血を引く子孫は、この世にあとひとりになりました。
 邪悪な魔の力を秘めたその者を、人々はこう呼びます。


              魔女C.C.、と。












『とある皇子と魔女の物語 prologue』




2011/10/18 修正して再up