無意識のうちに眼で追ってしまうのが『恋』をしている証だというのなら、間違いなく私は恋をしているのだろう。
 でも、好きな人を無意識に追ってしまうのは何も私に限った話じゃない。
 ずっと見ているから、わかる。
 彼も『恋』をしてるって。


 その想い人が私じゃないことも。


 彼の想い人は、きっと髪が長い子だ。クセなんて全然ない、サラッサラの髪の。
 ふとした瞬簡に彼が眼で追う子はいつもバラバラだけど、髪型は決まって同じだから。


 この恋を応援してくれる友達の前では気付かないフリをしているけれど。
 本当は、わかってる。
 叶わない恋なんだって。
 届かない想いなんだって。




           でも、なかったことになんて絶対にできないから。




 いつだって私を強くする魔法みたいな力を、私は大切にしたい。
 いつか彼の想い人と出逢っても、笑顔でいられるような私でいたい。
 そして「大好きだよ」って、伝えたい。
 だから、私は        ・・・












『とある少女の恋愛事情』




2011/ 2/ 7 up