勝手気ままにピザを食べ、替えの服がないことを理由にルルーシュの服を着て、軍に追われていることなど露とも気に掛けずに出歩くと思われているC.C.だが、 これでも結構考えて行動している。


 デリバリーによって目撃情報が流れる可能性を最小限に抑えるため、食事はピザのみに、しかも食べ比べなどせず特定のピザ屋に限定しているし。
 無断で開けるのはクローゼットくらいであって、他の引き出し等は開けていないし。
 これまでも隠れ住む生活をする機会が多かったため、自然と身に付いた危機判断力を生かして、場所と時間くらいは考えながら外出している。


 だから、することなすことにいちいち口を出すルルーシュに、束縛の趣味でもあるのか、と疑問を抱くのも至極当然のことだった。
 そんなことを云えば激昂して怒り出すか、もしくは表面だけは冷やかな態度を装って皮肉のひとつでも返してくるか・・・・・確かに見ものではあるけれど、 臍を曲げた男の機嫌を取るのも面倒なので、口にしたことはなかったが。
 もっとも、ルルーシュの態度に苛立ったこともなかった。


 ただ、若いなと思うだけ。
 経験不足ゆえに、提示された事実以上のことを汲み取れない、その青さを。


 しかしルルーシュは非常に聡い男であるから、あと10年もすればそんな青さなど消えるのだろう。
 そのとき、おそらくC.C.は傍らに居ないけれど。


(・・・いや、ルルーシュの成長が先か、私の願いの成就が先か・・)


 いずれにせよ、C.C.はスタンスを変えるつもりなどサラサラない。
 まるで母親のようなルルーシュの小言を今日も右から左に流して、そう遠くない未来に思いを馳せるのだ。












C.C.の云い分




2010/11/11 up