誰にも触れさせはしない。
 とっさの行動の根源は、まさしくそんなものだった。


「え・・っと、なに? ルルーシュ」


 腕を掴まれたままのスザクが困惑気味なのはもちろん、C.C.も不思議そうな瞳で振り返る。
 理由を求めるふたりの視線に、また苛立ちが募った。
 そんなもの、求められても困る。
 そもそも、何かを唐突に思い出したらしいスザクがC.C.の髪に触れようとしたのが悪いのだ。許可を出したC.C.もC.C.だが。




 自分が逝くまでは     それまではC.C.の共犯者が自分だけであればいいとルルーシュは思う。




 だからルルーシュは唸った。触るな、と。
 いくらでも理由をつけて誤魔化すことは可能だ。しかし今後同じような接触をさせないためにも、敢えて牽制することを選ぶ。
 結果、スザクはますます呆け、C.C.は瞠目してルルーシュを見上げた。
 こういうときだけ上手くいかないC.C.との意思疎通がもどかしい。


 ルルーシュの小さな舌打ちは、しかしふたりの耳に届いていた。












よくある独占欲ネタ
ルルタニアも好きです




2010/ 6/ 2 up