雪原を思わせる白い肌から決して消えることのない、傷痕。
 ギアスの紋章を基として、まるで十字架を描くように刻まれたその傷は、C.C.にとって呪いの象徴でしかないのだろう。
 だが・・・・・


「っ、・・・ル、ルーシュ・・」


 そっと触れると、盛り上がった肉の感触を指の腹に感じた。
 そのまま指を滑らせて十字を切る。
 強くなぞった覚えなどない・・・はずだが、柔肌は早くも淡く色付いた。
 本当に      ・・・


      綺麗だ」


 嘘偽りなく、思う。
 勝手な見解なのだろうが、俺にとってこの傷痕は証だ。
 身体が熱を宿しているのと同じ      C.C.が人である証。
 安堵する・・ギアスという力を授けてくれたのが、この女であったことに。




 だから・・・












『觸』


万感の想いとともに




2009/ 3/ 8 up