客観的見地から




「喜ばしいことじゃないか」




 彼女の言葉とその調子に、食い違っているところはなかった。
 いつもの表情、いつもの態度・・・それを『偽り』だと言いたいのではない。ただ、100%の『真実』でもないだろうと思っているだけ。 永い年月の中で気丈に振舞うことを覚えてしまった      いや、自己防衛として覚えざるを得なかった彼女のことだから、 隠れた本心がどこかに眠っているのではと考えられる余地があるだけなのだ。




「このままいけば、あいつも近いうちに力を制御できるようになる」




 こちらはまだ何も言っていないというのに彼女はとても饒舌で、すらすらと言葉を重ねる。それがまるでなにかの弁解のように見えるのだと、 彼女は気付いているのか、いないのか。




「これが最後の契約になりさえすればいい」




 契約と別離を繰り返す少女は、いつだって独りきりだった。
 疎まれて、恨まれて・・・それでも願いを叶えるために、少女は独りで走り続けてきた。
 そんな彼女が、危険を冒してまでルルーシュを迎えに行った理由は・・・・・一度ギアスを失った子を再び共犯者とした理由は、 共に在りたい、と・・心のどこかでそう願っているからではないのだろうか。
 確かにルルーシュは前進を再開した。手段の正しさ云々はともかくとして、本当に迷いなく世界を変えようとしている。
 でも      ・・・


 もし、あの子が思い描くその未来に、魔女と呼ばれる少女の存在がなかったとしたら・・?






       哀しいわね』




「おい・・・一体何をどう解釈したんだ、マリアンヌ」




 思わず零れた呟きに、いささかムッとした声が返る。
 表情は呆れ顔。態度は横柄。それは正しく、いつもの彼女。
         けれど、ぬいぐるみを抱きしめる腕は僅かに力を増したようで・・・


 私には、それが彼女なりの感情表現に思えてならなかった。












TURN09でC.C.とマリアンヌ母様が会話していたら・マリアンヌ母様視点


心のどこかでルルーシュとカレンの会話を気にしているC.C.を希望します




2008/ 6/15 up